王菲(フェイ・ウォン)を聞いたのがきっかけで、關 淑怡(シャーリー・クァン)、林 憶蓮(サンディ・ラム)、周 慧敏(ヴィヴィアン・チョウ)や、中国の、陳 明(チェン・ミン)、那 英(ナー・イン)、台湾の、黄 鶯鶯(ファン・インイン)、から蘇 慧倫(ターシー・スー)まで、私の世界はゆっくりひろがって行った。
中国語、粤語のポップスだけを聞いたわけではない。中国ポップスにたいする関心からひろく東南アジア・ポップスに眼を向けることになった。チベットのダワワ、インドネシアのエイミー・マストゥラ、アニー・カレラ、シテイ・ヌルハリザ。彼女たちの声に魅了されつづけた。何が私をかり立てたのか。自分でも説明がつかない。しかし、私はこうした音楽を聞くことで、自分の内部にあたらしい響きを聞きつけていたような気がする。