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2017/09/11 NEW


アナイス・ニンのドキュメンタリー「アナイス・ニン、自己を語る」のDVDが発売になりました。
 晩年になってなお美しくたおやかなアナイスの姿、声、作家としての暮らしぶり、かつての恋人ヘンリー・ミラーとの語らいなど、貴重な映像が詰まった、唯一のドキュメンタリーです。

 アナイスを日本に紹介した中田耕治先生の貴重なロング・インタビューも収録されています。
 また、アナイスと親しかった杉崎和子先生のインタビューと、この企画実現のために情熱をかたむけた作家・山口路子さん執筆のブックレットもついています。

 DVD発売に至るまでの経緯などについては、山口路子さんのアナイス愛がつづられたブログをぜひご覧ください。
アナイスについて中田先生の手紙
アナイスについて杉崎和子先生への手紙
中田耕治先生インタビューと命の言葉
アナイスのように(DVD発売)

 

2017/04/21
中田耕治先生のインタビューが収録された、宮岡秀行監督の映画が、「微塵光(みじんこう)――原民喜」としてついに完成しました。

2016/06/03
宮岡秀行監督による映画『裏・原民喜』に、中田耕治先生のインタビューが収録されました。

2015.7.10
講談社「第三回フラウ文芸大賞」準大賞を田栗美奈子さんが受賞しました
。 山口路子さんより、コメントいただきました。

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 中田 耕治 訳 / オノト・ワタンナ 著
若き日の永井荷風も読んだ、アメリカン・ジャポニズムの女流作家オノト・ワタンナの小説が、中田流翻訳で現代によみがえる!


 

中田耕治ドットコム とは

作家・批評家・翻訳家として、多彩な活動を続けてこられた中田耕治先生の「今」を
お伝えするサイトです。
パソコンとは無縁の師匠に代わり、有志数名が運営しています。

 

中田耕治 (なかだこうじ)とは
中田耕治

年 譜
インタビュー
中田耕治を語る
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作家。1927年、東京に生まれる。
戦後、最年少の批評家として文壇に登場し、『ショパン論』『ゴーゴリ論』などがある。
演劇の演出家としては、「闘牛」(3幕)の演出が代表作。作家として『危険な女』、『異聞猿飛佐助』ほか。評伝『ルクレツィア・ボルジア』、『メディチ家の人びと』、『ブランヴィリエ侯爵夫人』など。また、近作に『ルイ・ジュヴェとその時代』がある。翻訳家としては、ヘミングウェイ、ヘンリー・ミラーなど多数。編・訳も多く、近作に『スコット・フィッツジェラルド作品集』、『アナイス・ニン作品集』がある。

中田耕治執筆本
絶賛発売中

中田耕治共著

 

最新過去ログ   
2017/09/20(Wed)  1726
 
 私は書いたのだった。

 「フリッツィには喜劇のセンスがあって、サマー・シアタで『引退した女たち』という芝居に出たが、この舞台では準主役を演じていた。明るい演技を見せていたという。しかし、ブロードウェイも大きく変わりつつあった。かつてのような軽妙なエスプリをきかせたコメディ・ド・サロン、ブールヴァールの大衆演劇の土台は、あたらしいメロドラマ、空疎なイデオロギーをドラマタイズしただけの左翼劇によって掘り崩されようとしていた。フリッツィがブロードウェイの舞台に出られる可能性はなかった」と。

 つい最近、まったく偶然に、オクスフォ−ド・オペラ辞典を手にした。日頃、まったく手にすることのない本だが、「フリッツィ・シェッフ」の項目を引いてみた。20行。その最後の4行を訳してみよう。

    「オペレッタ、ミュジカル・コメディ−に転向して、ブロ−ドウェイで『ボッカ
    チォ』、『ジロフレ・ジロフラ』、『マドモアゼル・モデスト』、さらには著名
    なストレ−ト・プレイ、『毒薬と老嬢』に出演した。

 これを読んで驚いた。私は迂闊にも――「フリッツィがブロードウェイの舞台に出られる可能性はなかった」と書いたからである。

 『毒薬と老嬢』は、1941年、ブロ−ドウェイで大ヒットしたジョゼフ・ケッサリングの喜劇で、ヘレン・ヘイズが主演している。
 私たちには、フランク・キャプラの映画(1948年9月/公開)で知られているだろう。ケ−リ−・グラント主演。ワキには、レイモンド・マッセイ、ジャック・カ−スン、ピ−タ−・ロ−レなどが出ていた。
 「戦後」のフランスでもこの芝居は、ルイ・ジュヴェの本拠だった「アテネ」で上演され、ジュヴェの『シャイヨの狂女』と交代しているし、「コメディ−・フランセ−ズ」を脱退したジャン・ルイ・バロ−が、マドレ−ヌ・ルノ−といっしょに劇団を発足させた「マリニ−劇場」で、この芝居が上演されている。
 まさかフリッツィ・シェッフが、『毒薬と老嬢』に出たとは知らなかった。私の想像では、おそらくヘレン・ヘイズが巡業に出なかったので、フリッツがトゥア−に出たのではないか。
 たかが一本の喜劇に出たからといって、芸術家としてのフリッツィ・シェッフの評価が変わるわけではないが、私は自分の不勉強を恥じたのだった。

 私は書いたのだった。
「1903年に『メトロポリタン』をしりぞいたフリッツィには、録音する機会は一度もなかったと思われる」と。
 ところが、フリッツィの声を聞くことができるのだった。吉永 珠子が教えてくれたのだが、YOU TUBEに、「キス・ミー・アゲイン」が収録されているのだった!
 私は、このときも自分の不勉強を恥じたが、現在の私たちがフリッツィを聞くことができると知って狂喜したのだった。
 私のようなアナログ人間にとっては、想像もできないことだったが。

ニューヨークに行ったことがある。フリッツィが住んでいた西五十五丁目150にも行ってみた。あたりの雰囲気はすっかり変わってしまったらしく、十九世紀のニューヨークのおもかげは残っていなかった。しかし、その街角に立ってフリッツィ・シェッフのことを考えるだけで幸福な気分になったことを思い出す。

  

 

<中田耕治先生文学講座終了のお知らせ>2011.12.10

koji7年間にわたって続けられてきた「中田耕治文学講座」は、このたび無事終了させていただきました。

最終講義には新旧の受講生が多数集まり、心地よい緊張感のなかで、パワーみなぎる中田先生の熱い講義に酔いしれました。

これまでご参加いただいた皆様に、心よりお礼を申し上げます。

中田先生の刺激的なお話をまだまだ聴きたいと、閉講を惜しむ声が多いため、来年からは「補講」をおこなう方向で検討中です。
どうぞお楽しみに。

全77回の講座各回のテーマは、こちら中田耕治文学講座リストでご覧いただけます。

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