1909 〈少年時代 2〉

そんな日々をのんびりとすごしていた、といえば誤りだろう。むしろ、毎日々々、がっくりと老いゆくことに呆然としていた。コロナ禍のなかで、ふてくされた老人として、退屈な人生を過ごしていたといったほうがいい。

たまたま私はこの春に体調をくずしたため、しばらく入院した。折りしも変異ウイルスの襲来がつづいて重症患者に対応する医療システムまでが対応しきれない事態になっていた。
この5月、あたかも東京、神奈川、埼玉、千葉などに蔓莚阻止の「緊急事態宣言」が出た時期だったが、コロナ/新型ウイルスとは何の関係もない病気だったので、10日ばかりで退院した。

見るかげもない老人になり果てて、膝や関節の痛みに呻吟することになった。
外出自粛といえば聞こえはいいが、毎日をひたすら無為、怠惰にすごした。ブログを書く気にならなかった。