1906

これまでの恐竜は、ゴツゴツした鱗に覆われていたが、最近は、色彩ゆたかな羽毛に覆われた「恐竜」が描かれるようになった。むろん、理由はある。

1996年、中国で、羽毛のある「中華竜鳥」が発見された。さらに、2003年には有翼恐竜「ミクロラブトル」の化石も発掘された。こうなると、「始祖鳥」も、これまでの「始祖鳥」の栄光を失って、ただ、空飛ぶ恐竜の一種に陥落する。大関から十両に落ちて、うかうかすると、幕下におちるかも。

さすがに、ティラノサウルス・レックスは横綱だね。最近は、祖先が有翼恐竜だったと推測されて、背中やシッポは羽毛だったらしいという。そうなると、やはり、幕内とは違って絢爛たる土俵入りを見せていたと想像する。

肉食恐竜のうち、鳥盤類に属する「ブシッタコサウルス」のシッポや「クリンダドロメウス」の胴体にも羽毛が確認された。こういうのは、さしづめ関脇か小結あたりだな、きっと。

その色も、「中華竜鳥」や「アンキオルニス」などは、全身の色がわかったという。

テレビで見たのだが――ダチョウ型恐竜「デイノケイルス」は、アタマや前肢に、赤い飾りをつけたピンクの羽毛で登場している。
スティーヴン・スピルバーグの映画に出てくる恐竜のように、だいたいがグレイ、よくいって、黄土色、それにきたならしいグリーンのまざった程度の恐竜ばかり見てきたので、驚いた。

私としては、赤、グリーン、黄色、バープル、なんでもいい。まさか、純白というわけにはいかないだろうから、白、茶色、黄色、焦茶色、オークル、そんな色の恐竜がいてもいい。

いつか、月をめぐって宇宙戦争が起きる可能性がある。世界最終戦争が。
恐竜が死滅したように、いずれ人類もそのうちに死滅するかも知れない。(笑)