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「午前十時の映画祭」で選ばれた「名作」50作品に、「風と共に去りぬ」や「ローマの休日」がはいっていなかった、というのも驚きだが、著作権、上映権などの問題がからんでいるにちがいない。
私が「あらたに選定した50作品」を選ぶとすれば、まるっきり別の名作をあげるだろう。なにしろ、徐 克(ツイ・ハーク)や、王 家衛(ウォン・カーウェイ)の映画のほうが、「2001年宇宙の旅」や、「小さな恋のメロディ」、「E.T.」よりも、よほど高級と見ている、つむじまがりだからね。

「午前十時の映画祭」なら、その日いちにち、うきうきして過ごせる映画のほうがいいと思う。そこで、私が企画するとしたら、

「ウォリアーズ」
「リリー」
「題名のない映画」(ドイツ映画)
「キャリー」
「ストリート・オブ・ファイアー」
「殺人幻想曲」
「ガルシアの首」
「ファウルプレイ」
「運命の饗宴」
「北京オペラブルース」(香港映画)

私にとっては――こういう映画のほうが「ニュー・シネマ・パラダイス」や、「フォロー・ミー」や、「スタンド・バイ・ミー」よりも、はるかにすぐれた名画なのである。