1002

 あきれ返ってものもいえねえ。そんな話を書いておこう。

 東京都の下水局が制服、20000着を新調した。やがて、できあがってきた。
 ところが、胸につけるワッペンが違っている。
「東京都下水局」という文字の下に添える水色の波線が、内規と違ったらしい。それを削ったという。
 この作り直しの費用が、3400万円。

 このニュースは、「読売」(’09・4・14)に出ていた。

 えらい! 「東京都下水局」を褒めてつかわす。
 現在、非常な危機といわれる経済危機のさなかにあって、よくぞ、ここまでアホウなことを仕出かした。「東京都下水局」、あっぱれである!

 東京都の「下水局」なのだから、所管の長は、石原 慎太郎ということになる。石原君が、これをどう処分するか。

 私が東京都知事なら、以下のように裁定する。

 胸につけるワッペンのデザインをしたヤツに、報償金、100円をさしつかわす。
 理由は「東京都下水局」という文字の下に添える波線などという、まぎらわしいものをつけた功績に対して。その氏名、身分を公表して、その功績を表彰しよう。

 つぎに、このワッペンを発注した係の者に、報償金、50円を与える。水色の波線というごとき内規を忠実にまもったコッパヤクニンの典型として表彰に値する。

 さて、このワッペンをつけた制服ができあがったとき、この水色の波線が内規と違ったことに気がついたコッパに、監督不行き届きとして、3千万円の罰金、または、それに該当する給与削減を行う。「下水局」だから水色などという発想がよろしくない。むしろ、ドロ水色をもって波線とすべきである。

 さてつぎに、このワッペンを取り替えるよう命令したコッパの上司に対して、3400万円に該当する額の退職金削減をもって、即日、ご退職をお願いする。これほどの輝かしい退職者として、その氏名を公表、都庁前に「下水局」全員が整列し、お見送り申しあげる。これは最高の栄誉礼である。

 最後に、「東京都下水局」局長に、在職中、ずっとこの制服の着用を命じる。デザインはいいし、綺麗なワッペンはついているし、どこに出てもはずかしくない。
 この制服の着用をこのうえなき名誉と心得るべし。

 石原都知事も、今後、せいぜいこの制服の着用に相つとめられるべきこと。