ある歌手の「歌」を別の歌手がうたう。カヴァー。「元歌」が流行しているときは、あまり関心をもたないが、しばらくして別の歌手がカヴァーしたものを聞いてみるのが「趣味」なのだ。たとえば、・・・
ヴェトナム系のイーランが、エディト・ピアフの「ラ・ヴィー・アン・ローズ」をうたっている。ヴェトナム語で。これがすばらしい。越路 吹雪のカヴァーなど、可哀そうだが比較にならない。
イーランは、日本ではほとんど誰も知らないだろうと思う。しかし、かつてのフランスのシャンソンのあまやかな美しさが、イーランの、美しい声のもつすばらしいフラグランスは、私を惹きつけてやまない。
台湾の張 恵妹(ア・メイ)が「タイタニック」や、「ボデイガード」の主題歌を歌っている。セリーヌ・ディオンとはまったく別のものだが、ア・メイが、アジアの最高の歌手のひとりであることがわかる。
彼女の歌う「マンマ・ミア」や「Ain’t no Sunshine」のみごとなこと!
ア・メイとおなじように、「タイタニック」のテーマをサラ・ブライトマンがカヴァーしている。イタリア語で。たいへんな美声だが、私はア・メイのほうが好きだ。
(つづく)