ドキュメント「その時歴史が動いた」は、だいたい見ている。ただし、キャスタ-をやっている松平 定知を見るためではない。ゲストの意見を聞きたいからである。
松平 定知は、「読み」のナレ-ションは優秀、ゲスト相手のト-クはあまりよくない。誰しもそれは感じているらしい。
「その時歴史が動いた」(06.11.8)の批評に、
「キャスタ-の松平 定知アナウンサ-には失望した。大仰な身ぶりといきぐるしそうな語り口は変わらず、歴史ロマンに思いをはせる余裕を見る側に与えてくれない。」(06.11.8.「読売」)
と書かれていた。
可哀そうに。
ラストで、視聴者に挨拶する。このとき、きまって両手を机におく。両手を大きく横において構えるので、いかにも肩肘いからせ、威張って見える。それがひどく尊大に見えるのだが、キャスタ-が偉すぎるので誰も注意しないのだろう。
ああいう番組のキャスタ-はもう少し自然に見えたほうがいい。
私がもっと気に入らないのは、松平 定知よりも、あきらかに松平そっくりのト-ク、ジェストがNHKの若いアナウンサ-にひろがっていること。
若い女性のアナウンサ-にもひとりいる。松平 定知よりも、もっと松平的な女性。きっと自分は大NHKのアナウンサ-だという気負いがあって語り口に押しのふとさ、ひいては傲岸さを感じさせる。
ひと昔前の宮田 輝のような、ネコっかぶりで、ニコニコしながら、視聴者をナメきっていたような感じに似ている。
まあ、チャンネルを変えればすむだけのことだが。