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香港で、張 國榮(レスリ-・チャン)の没後、5周年を記念して、大きな回顧展が開かれた。(’06.8)
私は、自宅でレスリ-を偲んで、「ダブル・タップ」(ロ-・チ-リョン監督/00年)を見た。
これはサイコ・キラ-。張 國榮(レスリ-・チャン)が、めずらしく殺人者をやっている。ダブル・タップというのは目標にむかって2連射して、おなじ位置に命中させる射撃用語。香港返還後の香港の姿がいくぶんでも見られるが、全体に停滞した空虚な気分が読みとれる。映画もかっての輝きは見られない。演出も迫力がない。香港映画の衰退。

ついでに、 「ハッピ-・フュ-ネラル」(「大腕」フォン・シャオガン監督/01年)を見た。映画界の内幕を描くと見せて加熱する広告業界、ひいては中国のバブル経済の風刺と見ていい。ドナルド・サザ-ランド、シャ-リ-・クワン。こういう映画が作られるだけ、中国映画界が成熟してきたと見ていい。ベルトルッチの「ラスト・エンペラ-」を意識していると見せて、中国の経済発展を皮肉ったおもしろい映画だが、その批判は党の「走資主義」に向けられてはいない。どうせこういう映画を作るなら「題名のない映画」や「グッドバイ、バビロン」のような視点で描いたほうがもっとおもしろいものになったと思われる。