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 仙台市内の中ほどを、帯のように白く光って広瀬川が流れている。私はこの川が好きだった。
遠く山肌を削り、土砂をはこび、いくたびか流れを変え、かつての青葉城下を流れて、やがて海にそそぐ。
少年の私は、川の砂州に立って、ぼんやりと水面を見ている。あたりの木や草が、せせらぎとなってささやきかけてくる。