船越 隆子

中田先生にいただいた色紙がある。

パソコンの脇に、いつも見えるところに飾ってある。
見るたびにいつも、この年齢になってもまだ、
先生に感心してもらえるような仕事はしていないなあと思う。
そして、なんで「チャタレイ夫人の恋人」の言葉なんだろう、と思う。
お金と愛と…どちらも、あんまり縁がないものなんだけどなあ。
先生にもらった本も読めていないし、
先生のご本も、読んでお手紙を書こうと思ったけれど、
造詣が深すぎて、私には難しくて、とても感想を言えるレベルではなかった。
先生は、そんな私にも、とてもたくさんのことを発信してくださった。
それなのに、そのお気持ちにほとんど応えられないままだった。
ふがいない弟子でした。
今からでも、少しでも応えることができるだろうか。
しぼみそうになっている気持ちを奮い立たせること。
それしか、先生に感謝の思いを伝えることができないだろう。
どんなにがんばるとしても、伝えきれないかもしれない。
それくらい、本当に、本当に、ありがとうございました。

p.s. 最近、資料や原稿の整理をしていたら、ふとこのカードが出てきた。
  イタリア語? 先生は本当になんでもご存じだ。
  何の時にもらったものかがまったく思い出せない…何か約束したかなあ…
  でも、先生の、太めのペンで書かれたいつもの文字、
  これを見るだけでも元気がもらえます。
  こちらこそ、Grazie infinite!  言い尽くせないです。

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