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ある女性からハガキをもらった。このコ-ジ-ト-クを読んでくれたらしい。

「はじめてサイトを開いたときの感動、おどろくほどでした。変化成長するものの中で、「変らないもの」の大切さも感じさせていただいています」

誰かが読んでくれている。これはうれしい。ただし、モ-ムふうにいえば・・・私のようなもの書きは、もはや変化したり成長できるはずがない。
しかし、さまざまに変化し成長するものの中で、私は「変らないもの」だけを語っているわけではない。それでは、まさしく時代からとり残された化石か石器、まるで違った種に属する動物ではありませんか。

鳥は空を飛ぶ。サカナは水を泳ぐ。お互いにおなじものを見るわけではない。お互いに出会うこともないし、お互いに相手を知らないままに生きるしかない。

私は、トンボのように空を飛びたいし、カエルのように水を泳ぎたい。できれば、ヤシガニのようにときどき木に登って身を休めたり、チ-タのようにしなやかに砂漠を走りたい。

獲物を追って。