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フランスの少女ふたりが、日本のマンガにあこがれて、日本に行こうと思い立って、06年6月22日、わずかな所持金と、マンガ本だけバッグにつめて、ベルギ-、ドイツを経由、25日、ポ-ランドからベラル-シに入ったところで警察に保護された。旅行にヴィザ申請が必要ということも知らず、韓国まではシベリア鉄道を利用するつもりだったらしい。可愛いじゃありませんか。
この事件は「リベラシォン」の記事に出た。
この少女ふたりは日本のマンガ、「NARUTO」や「ビ-チガ-ル」のファンで、日本のマンガ文化に夢中だったらしい。なにしろ「めぞん一刻」がフランスで放映されてたいへんな人気だったくらいだから、少女たちが日本のマンガにあこがれても不思議ではない。いまのところ日本が世界に誇れるものはマンガぐらいだから。

もし、この少女たちが無事に日本にたどりついていたら。私は、そのあたりのことを想像する。アフリカのニカウさんが来日したときとは違うだろう。

私のマンガの知識は、「のらくろ」、「冒険ダン吉」、「日の丸旗之助」からはじまって、「鉄人28号」、「いがぐりくん」、「赤胴鈴之助」、「ビリ-バック」あたりから。女の子むきのものでは、「少女三人」や「ママのバイオリン」あたりから。「ベルばら」はとびとび。
ある時期、あだち 充、細野 不二彦、岡崎 つぐお、神戸 さくみ、村生 ミオといったマンガ家をずいぶん熱心に読んできた。
アニメを見なくなったのは「F」が途中で打ち切られた頃から。
今では「おじゃる丸」をたまに見る程度。
だから、「NARUTO」や「ビ-チガ-ル」は知らない。

この少女たちが日本のマンガを読まなくなるようなことになりませんように。
その前に外国旅行には旅券が必要という「常識」を身につけてほしいのですが。