1849 (2020年4~5月の記録)

私たちは、武漢コロナ・ウイルスの発生時に、(WHO)の香港出身のマーガレット・チャン(香港出身の前・事務局長)の発表を見た。このとき、マーガレット・チャンは、ヒト=ヒトの感染は「ない」と表明した。
翌日、WHO(エチオピア出身の事務局長)のテドロスは、おなじ趣旨の発言をしたが、 後日、(20年4月15日)、アメリカのトランプ大統領は、WHOに対して、「中国寄り」を非難し、資金拠出を停止すると発言した。中国ウイルスの初期に、中国側の隠蔽がパンデミックをもたらした。
テドロスは、初期のウイルス感染いらい、終始、中国側の意向を重視して判断を誤った。テドロス罷免を訴えている人が、100万人をこえている。私は、テドロスの責任よりも、マーガレット・チャンの責任の方が大きいと考えている。

わずか2週間のちに、アメリカ大統領、トランプは――「われわれを守る任務がある組織が失敗したため、アメリカは恐ろしい多数の死と経済的な惨状に見舞われている」という。
この日、アメリカの感染者数、60万9516人、死者、2万6057人。N.Y.は、4月14日昼までに、死者は6000人を越えて、擬陽性を含めると、死者は1万を越える可能性があるという。
これでは、トランプがWHOを非難するのも無理はない。むろん、トランプ大統領としては、11月の選挙に向けて、彼自身がウイルスへの対応に遅れたという批判をかわすためと見られる。