中国の国家統計局が2005年のGDPを発表した(’06.1.25.)。実質伸び率が前年比9・9パーセント増という。
まさに驚異的な経済ダイナミックスで、この十年、経済的に苦しんできた日本とは比較にもならない。ただ、04年のGDPが10パーセント増だったことに比較して、3年ぶりに10パーセントより低くなったことに気がつく。それでも政府の目標とした8パーセント増よりも大幅に上まわっている。
中国の場合、昨年(’05年)の統計から推計すれば、2030年に、
鉄の消費量が世界の26パーセント。
セメントの消費量が世界の47パーセント。
コメの消費量が世界の37パーセント。
これにインドがくわわるとすれば、事態は私たちの想像をはるかに越えるだろう。
インドは、いまやIT産業で世界をリードしそうな勢いだし、国内の航空網が整備され、乗客数も年に20~30パーセントと急増している。2010年には、年間、5千万人に達すると予想されている。(’06.1.12.)すごいなあ。
かりに2030年に、このふたつの国の、国民ひとり当たりの資源消費量が現在(’06年)の日本の水準に達したとしよう。
中国、インドの需要をみたすためには、地球がもう一個必要になるという。
まさに人類史上、空前の事態になる。
私に才能があったら、さっそくSFを書くところだが。