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1932年、アメリカ、レイク・ブラシッドで、第三回、冬季オリンピックが開催された。日本は、前回の冬季オリンピックでは全敗している。その後、ノルウェイ陸軍のヘルゼット中尉の指導をうけただけに、第三回に参加して、世界のレべルに少しでも追いつこうとしていた。日本の参加選手は、監督以下、22名。
当時、フィンランドにはニッカネン、ノルウェイにはスプラウテン、ルンデ、ステ-ネンといった名選手がいた。日本からは、栗谷川、坪川、山田、保科などが出たが、彼らの実力では、まだまだ互角の勝負どころではなかった。
スピ-ド・スケ-トは、当時のアメリカのつよい要望で、二つのトラツクを同時に数名が滑走することに変更された。まあ、横紙やぶりだね。現在は、もと通り、ユ-ロピアン・スタイルに戻っている。
2006年、トリノの冬季オリンピック、フィギュアで、荒川 静香、村主 章枝、安藤 美姫の三人が世界のトップをめざしている。参加選手の層の厚さだけをとっても遜色はない。