この春。
ギリシャの政情不安がスペインに飛び火しようとしていた。4月いらい、ユーロの信認が低下して、円高・ユーロ安がつづいている。こうなると、世界的に先行きが不透明になって、世界の同時株安という最悪の事態も懸念されている。日本はますます円高になって、輸出もますます落ち込む。
ここにきて、世界経済をリードするはずのアメリカ、さらに中国経済が減速しはじめている。ついでにあげておけば――最近の日本は、円高にくわえて、日経平均株価が、1万83円56銭(3月30日)から8382円(6月5日)に下落した。16.9%下落。
そんな中で、ボケ作家は――短いものを読んで、それをじっくり心のなかで反芻している。
The passenger used to worry about
catching a train. Nowadays it’s the
train that worries about catching a
passenger.
しばらく前までは、汽車にのるのも一苦労したものだ。今では、汽車のほうが乗客をつかまえるのに苦労している。
これは、アメリカの新聞記事(1932年)から。
最近の日本では、航空運賃の競争がはげしくなって、トルコ航空の周遊8日間、14.98~47.98万円。沖縄フリープラン、4日間で、3.98~9.48万円という価格。