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松本某が復興相を辞任したとたんに、こんどは九州電力、玄界原子力発電所の、2号機、3号機の再稼働をめぐって、またまた、たてつづけにファルスを見せつけられている。

まず、発端は――海江田経済産業相が、玄界原子力発電所の再稼働の承認をもとめて、玄界町(佐賀県)の町長の説得にあたった。(7月5日)
それで玄界町の町長はこれを了承して、いったんは玄界原子力発電所は再稼働が可能になったと思われた。
ところが、こんどは菅首相が、すべての原子力発電所を対象に、ストレス・テスト(耐性検査)を実施することを発表した。そうなると、玄界原子力発電所の再稼働は見送られることになる。玄界町の町長は、アタマにきて、再稼働の承認は見あわせる、といい出す始末。海江田経済産業相も、面子をつぶされたわけで、「いずれ時期がきたら辞任する」と発言した。

この背後に見えてくるのは――松本某が復興相を辞任した直後に、菅首相が、衆院予算委員会で、「経済産業相が判断して、いいときめたのでは国民が納得しない」と発言した。つまり、急遽、松本某の後任に据えた細野原発相にも、美味しい話をわけてよこせ、ということだろう。
閣内不統一などというのは、外側のことではないか。

7日、東京の株式市況で、電力株は急落。
関西電力は、前日比、133円安。1442円。
九州電力は、前日比、110円安。403円。

こうなると、夏場の電力不足の影響を懸念して、自動車関連株ものきなみ下落。

菅首相は、ストレス・テストをめぐる政府内部の混乱を、自分の指示の遅れが原因だったという認識をしめして陳謝した。
キツネ、尾を濡らす。
最近の菅 直人を見ていると、こんなコトワザをおもいだす。

私が、わざわざこんなことを書いておくのは、いつか誰かがこのブログを読んで、ゲラゲラ笑うだろうと思うからである。

ファルスは、これだけにとどまらない。

九州電力は、玄界原子力発電所の再稼働をめぐって、社員たちに「ヤラセメール」を寄せるように指示した。つまり、子会社をふくめて、社員たちに――原子力発電所の再稼働に「賛成」のメールを説明会に送るように仕向けた。
こうなると、これから先、私たちはどんなファルスが見せられるか、この「人災」を見るのがけっこう楽しみになってくる。