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今では誰でも知っていることだが――イタリアのスター、マルチェロ・マストロヤンニは、フランスの名女優、カトリーヌ・ドヌーヴを愛していた。
ふたりの「不倫」が世界的な話題になったとき、マルチェロはいった。

私は妻を愛しているし尊敬している。
おなじように、カトリーヌ・ドヌーヴを
愛しているし尊敬している。

この発言で、ヨーロッパのジャーナリズムは、ふたりの「不倫」をとりあげなくなった。日本のジャーナリズムとは、やはり違うなあ。