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其角の句を読みながら、テレビを見ていた。

世の中は 何がさかしき 雉の声

テレビは鳩山政権が発足してはじめての通常国会。
国会が招集される直前、民主党の小沢 一郎幹事長が、政治とカネのスキャンダルにまみれる。土地購入の代金は4億円という。ヤルもんだねえ。
小沢の資金管理団体、「陸山会」の土地購入をめぐって、小沢の秘書、衆議院議員が逮捕された。(小沢は、昨年10月にも、「西松建設」の違法献金問題で、秘書が逮捕されている。)この秘書は、保釈後、民主党を離れた。
小沢は政治資金規制法違反(虚偽記入)で告発されたが、ナァニ、嫌疑不十分で不起訴になったトサ。
昨年11月にはじまった茶番は、これにて一件落着。(’10.2.3)祝着至極。

泰山鳴動してネズミ一匹。まあ、あんなこった。こんなこった。

あれ 春が 笠着て行くは 着て行くは   一茶

テレビで小沢 一郎を見ているとなかなかおもしろい。自分の談話で、一言づつ、ラストのフレーズになると、かならず、力をこめてつよい語勢(ストレス)を出す。口を「への字」にゆがめる。 私自身が・ 刑事責任を・ 問われることにな・れ・ば・非常に責任は、重・い・ と思われま・す・ というふうに。

さて、其角の句に戻ることにした。

分限者(ぶげんしゃ)に成たくば。秋の夕暮をも捨よ

其角のへんな趣味で、句のまんなかでブッちぎってある。分限者(ぶげんしゃ)は、ミリオネアー。
ミリオネアーになりたい人は、秋の夕暮にあわれをもよおすようなセンチメンタルな感性を捨てたほうがいい、という意味。
其角の句でも、あまり感心できない一句だが、小沢 一郎ふぜいを連想するには、ちょうどいい。もっとも、おなじ其角の句、

憎まれて ながらふる人 冬の蠅

このほうが、小沢 一郎にはふさわしいかも。