のっぽ。やたらに背が高い人のこと。赤ノッポ青ノッポ。「小国民文庫」の各巻に連載されていた武井 武雄のマンガ。そそっかしくて、怒りっぽくて、すぐに真っ赤になって鉄棒をふりまわす赤ノッポ。いつも、赤ノッポにふりまわされて、オタオタ、オロオロする青ノッポ。
私は毎日、父にせがんでアメリカのコミック、ジグスとマギーを読んでもらうような子どもだった。赤ノッポ青ノッポはなんだかローレル&ハーディーのスラプスティックを見るようでおもしろかった。
ただ、幼いときから、私の好みはほかの人たちとずいぶん違っているらしい、と思いはじめた。