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明治文学を読みつづけている。幕末から明治の人々がおもしろがっていた遊芸にまで関心がひろがってきた。
「あんなんこんなん女がだいじのはくらくりうだいこさんちゃははんえいえぞえんめいびんくるり……」これから、えんえんとつづく。一度読んでもわからない。
二、三回、読んで、なんとか見当がつく。安南の女やこういう女が、大事にしているのは伯楽流で、たいこもち、散茶女郎は繁栄して、蝦夷地は(オロシャ相手の交渉で)なんとか無事におさまって、(世界情勢が気になって)ぐるりと頭をまわしてみると……。
福森 久助の作詞。三代、中村歌右衛門が舞台で踊った。