自分では想像もつかない「発見」に胸をおどらせる。私の悪癖。
中国/周口店の地層が、これまで考えられていたよりも、20万年から30万年も古く、約78万年前までさかのぼれる、という。南京師範大学と、アメリカのパーデュー大学の研究でわかった。
中国/周口店の地層が、約78万年前までさかのぼれるということは、いわゆる北京原人が、これまで考えられていたよりも、ずっと早い段階から、中国の北方に生息していたことになる。
北京原人の頭骨が発掘された場所の地層から、石英や、石英質の石器を最終して、宇宙線の照射で生じた放射性元素の含有量を調べる。そして、地中に埋もれていた年代を割り出した。
研究の結果は、「ネイチャー」に発表された。(’09.3.12)
78万年前という「時間」は私には想像もつかない。なにしろ、ほんの78時間前のことさえもおぼえていないのだから。
しかし、このニューズは、私に不思議な感動をもたらした。すごい話だ。人類の歴史がいつからはじまったのか知らないけれど、これまで考えられていたよりも、約78万年前からはじまっている!
なんだかすごく、とくしたような気になった。
もっとも、別のことも考えた。
これまでの計算よりも約78万年前に、人類の歴史がはじまっているとすれば、そろそろ滅亡してもおかしくない。そう思えば、最近、つづいている暗いニュースなど、どうってこともないやね。
なにしろ、いまよか78万年も前に、人間は人間になったってンだからなあ。(笑)