少し古い統計だが、イギリスの避妊具メーカーが、’05年に41カ国を対象に実施した。年間、性交回数の調査。これによると、
トップはフランスで、平均、120回。
日本は、45回。最下位。
かんたんにいえば、フランス人はセックスがお好きということになる。
日本人は、もともと淡白で、あまりセックスが好きではない・・・ということにはならない。体力(精力)がないのか、セックスする時間がないのか、アセクシュアルな状況にあるのか。
おもしろいことに、フランスでは、昨年の統計で、婚外子率が52パーセント。
日本では、わずかに、2パーセント。
フランスでは、当事者が結婚していようといまいと、妊娠した子どもは生まれてくる。ところが、日本では、子どもは結婚してから生まないと、世間体がわるいという考えかたがつよい。だから、「デキちゃった結婚」が多い。
こんなことからも、フランスでは、女性が働きながらでも子育てができる環境が整備されていると想像できる。
日本の女性はそういう状況におかれてはいない。
活動写真のロマンスは、いつも性的に惹かれあう男女を描いてきた。ただし、その恋愛は、かならず未婚の男女のあいだに生ずべきものであって、ふたりのロマンスのゴールは結婚であった。
ところで、詠歌のなかにボーイ・ミーツ・ガール主題が登場する。
男と女は、そのまま結婚にゴールインできるわけではない。かならず、なんらかの障害にぶつかる。だが、世間の荒波にもまれた男は、ここで奮起して、さまざまな障害を乗り越えて、みごと女を手に入れる。これが、ダグラス・フェアバンクスの冒険活劇からハロルド・ロイドの喜劇まで、おきまりのテーゼだった。
その障害のなかで、少子化などはついに一度も問題になったことはない。
2兆円規模の定額給付金をめぐって、自民、民主、両党がすったもんだやったが、チイせえ、チイせえ。
いかがでござんしょう? どうせのことだ。いっそ、赤ちゃんから、中、高校生限定の定額給付金として、ドーンと月額、みんなに1万円給付というわけにはいきませんかね。おそらく、10兆ぐらいはかかるだろうが、経済効果は抜群だし、少子化に対する歯止めになる。
結婚、非婚にかかわらず生まれてくる子どもには援助する。そうでないと、現在の金融危機につづく時代に、日本の活力は大きく衰退する。
現在の金融危機は、100年に一度の危機という。
少子化は、100年におよぶ危機と認識したほうがいい。
麻生さん、小渕さん、枡添さん、いかがでしょうか。