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 ジャン・コクトォのことば。

 もし、礼儀がそれを必要とするなら、立ったまま死ぬことができなければならぬ。

 少年時代のコクトォは、母からそう聞かされていたらしい。

 このひとことだけでも、私はコクトォを尊敬する。