1903年、エジプトの王家の谷で発掘された女性のミイラは、古代エジプト、第18王朝のハトシェプスト女王と判明した。(07/6/28)
この女王は、在位、BC1502-1482年。女人ながら「ファラオ」を名乗った例外的な女王。古代エジプトとしては、最長の20年以上の在位期間で、前例のない権力をふるった。
身長、165センチ。推定年齢、50歳。死因はガンらしいという。
ミイラの頭蓋骨の写真を見たが、鼻梁が高く、眼の大きい美貌の女王だったのではないかと想像した。いいなあ。でも、きっと、こわい女王さまだったんだろうなあ。
考古学、古代エジプト学について何も知らない。それでも、このニュースから、たちまち短編の二つ三つは書けそうな気がした。
私が書くなら、短編ではなく芝居がいい。たちまち、頭のなかに装置(カザリ)、照明(アカリ)のプランがうかんできた。昔、「王家の谷」という映画があったっけ。内容もおぼえていないのだが、主演、スチュワート・グレンジャー、それに美少女、ジーン・シモンズ。それにしても、スチュワート・グレンジャーはへたな役者だったなあ。
私が映画を撮るとして、ハトシェプスト女王は、ジーン・シモンズじゃないほうがいい。イギリスの女王だったら、これはもうヘレン・ミレンだが、中近東、エジプトの女王だからなあ。エリザベス・テーラーはダメ。「クレオパトラ」のイメージが強すぎる。それにうっかり彼女を使うと映画会社が破産してしまう。
ハトシェプスト女王は50歳で死ぬのだから、年齢的に30歳前後で即位しないといけないだろう。まあ、20代の後半でいい。そうなると誰がいいか。鼻が高くて、美人となると、なかなかいないかも。
ミイラのお顔から想像すると、ロザリンド・ラッセルあたり。眼つきがキツければ、アレクシス・スミス。少し低めなら、オルネラ・ムーテイ。
もし、シナリオがすばらしかったら、コン・リーでもいいや。
というふうに私の妄想はつづいて――
私はこういうニュースが大好きなのだ。いろいろと妄想がうかんでくるから。暑さしのぎになる。
暑い。