内閣府が、独居老人の意識調査を行った。(06年1月。発表、06年11月21日) 対象は、全国、65歳以上の高齢者、4500人。回答率、61.2%。
近所つきあいはない男性、24.3% 前回比(8.9~ ↑)
〃 女性 7.1% (0.2~ ↑)
親しい友人のいない男性、41.3% (3.6~ ↓)
〃 女性 22.4% (3.7~ ↓)
老人クラブ、町内会などのグル-プ活動に所属していない
男性 47.6% 前回比(3.6~ ↓)
〃 女性 37%
こんな無機的な数字からも、孤独に暮らしている老人の姿が浮かび上がってくる。
随筆家の森田 たまなら、これを見て「孤独ほど耐へ難いものはない。しかしまた孤独ほど尊いものはない。」というかも知れないが。
私の場合、やはり、近所つきあいはまったくない。道であっても、せいぜいお辞儀をする程度。だいいち、その人が隣近所の人かどうかもわからない。
老人クラブ、町内会などのグル-プ活動に所属していない。公園などで楽しそうにゲ-トボ-ルをやっているお年寄りを見て、いいなあ、と思う。それくらい。
だが、冬の黄昏どきに、寒そうに肩を落として繁華街の裏通りを徘徊している老人がいたら、それは私である。人通りのたえた横町かどこかで行き倒れている老人がいたら、それは私である。
さいわい親しい友人はまだいる。だいたいは女性だが。