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へたな俳句を詠んだ。(1986年)

歳末、小雨の午後、何も仕事をしない一日。

さし迫る用事もなしに師走かな

落雷はげし 年の瀬の夜明け前

この歳末、山に登った。ほとんど客のいない麓の宿で。

つごもりをつたなく病んで薄き粥

山の湯に大つごもりの薄明り

いつも歳末をこんなふうにすごしていた。もう、20年前のこと。