2021年3月6日(月)、作家、小沢 信男の訃。3日、COナルコーシスで死去したという。93歳。私と同年。代表作は、評伝、「裸の大将一代記」で、桑原武夫学芸賞。著書も多いが、私はほとんど知らない。面識はあった。庄司 肇の「きゃらばん」の集まりで紹介された。その外に、小沢 信男の主宰したグループに招かれたとき、いっしょに酒でもと誘われたが、私は謝絶した。最後に会ったのは、おそらく日沼 倫太郎の葬儀の日ではなかったか。
この時も、小沢 信男が誘ってくれたのだが、私はその誘いに応じなかった。別に含むところがあったわけではない。小沢 信男が誘ってくれたことは嬉しかったのだが、いろいろと文壇仲間の話を聞かされるのではないか、と思ったからだった。
ようするに、私の偏狭による人見知りのせいで、小沢 信男を避けたのだった。
しかし、同年の小沢 信男も亡くなった。
今から20数年も昔の野球がYOUTUBEで見られることに、いささか感慨を催す。ブログに書いておこうか、と思ったが、いまさら、そんなことを書いても、私のアナクロニズムをさらけ出すだけに思えた。
夜、「YouTube」で、フィレンツェのリポートを見た。現在のイタリアも、コロナ・ウィルスの影響で観光客は激減している。私が訪れた場所も、シニョーリァ広場などもほとんど人影がない。ウフィッツイも閉鎖されている。なつかしいフィレンツェが、さながら「死の都」と化しているのだった。