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コロナ・ウイルスが、現実に脅威として出現している時代に、その「現在」とはまるでかけ離れたことにやたらに関心がある。あらためて恐竜絶滅に興味をもったのも、私の「現実逃避」(エスケーピズム)かも。

恐竜が絶滅したのは、メキシコのユカタン半島に巨大な隕石が落下したことが原因という説を実証したのは、世界12カ国の研究機関の研究チームで、日本からは東北大学のチームが参加していた。これだけで、東北大学を尊敬するようになった。
この研究は、地質学、古生物学、惑星科学といった分野で細分化されていた議論を集約したものだった。
このチームの計算では――直径約10~15キロの隕石が、秒速20キロのスピードでユカタン半島の地表に激突した。そのエネルギーは、ヒロシマ型の原爆の約10億倍。

この衝突で大気中に塵埃が拡散した。太陽光が遮断され、食物が減少して、恐竜も絶滅した、という。
これは、2010年3月5日に報じられている。

わずか、数年前まで、メキシコの火山噴火原因説は、火山活動が弱かったことから、影響は少ないとされていた(はず)である。
ところが今回の研究では――巨大隕石の衝突にくわえて、インドで大規模な火山の噴火が発生したことが、恐竜絶滅の遠因という。

笑った。話がたった5万年だからねえ。