ブログ休載中、折りにふれて俳句めいたものが頭をかすめたので、書きとめておくことにした。もとより、「柳女」の足もとにも及ばない駄句ばかり。
それでも、私の心境はいくらか出ていると思うので、ここに書きとめておこう。お笑いぐさまでに。
白百合の ただ美しく 旅出かな
白百合の 香り残して 散りにけり
白百合と薔薇を 柩に投げ入れて
亡妻、納骨。
春やうつつ この世のほかの 花ごろも
過ぎ去りし 思い出ばかり 夏の花
堀内 成美からティ-を贈られて、
短か夜や 台湾「金魚」(チン・イ-)の味のよき
秋の夜や 身の衰えと ひとりごと
ワ-プロを消して 湯に入る 夜寒かな
花一輪 追懐はるか 九十翁
手につつむ リンゴを妻に供えけり
「先生のブログ更新を楽しみにしている一人」さんをふくめて、これまで私をささえてくれた人びと、少数だが、私の「現在」に期待してくれている人びとのために私はブログを再開する気になった。きみたちのおかげで、ブログを再開できることにあらためて感謝している。