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長期にわたってブログを休載したため、旧友の遊佐 幸章(ゆさ・たかあき)が心配して電話をかけてきた。中学、大学、いっしょの友人で、私の体調を気づかってくれた。これも、ありがたいことだった。
体調もさしてよくはないのだが、最近の私は、自分の書くものがいつも無意味に思えること、なぜか空白感のようなものをおぼえていることを語った。

しかし、遊佐 幸章の電話で――そろそろブログの休載をやめて、心機一転、あたらしく書きはじめようかと思いはじめた。

こんなブログでも、長く書きつづけていると、どうしても単調になりがちなので、これまでのようなテーマではなく、別のものを書いたほうがいい。せっかくブログを再開するのなら、これまでと違ったもの、できればもう少しおもしろく書きたい。そんなことを考えはじめた。
もともとヤボな人間なのでどうもおもしろみがない。そもそも、遊びを知らない。趣味らしいものも無縁なので、こういう人間は老化が早いにちがいない。

私がブログを書かなくなったとき、「先生のブログ再開をたのしみにしている一人」さんが、最近になって、俳句を作りはじめた、と知らせてくれた。これは、うれしかった。
彼女も私がブログを書かなくなって、私の身を案じてくれたらしい。
私の境遇を案じてくれた人びとをはじめ、これまで私をささえてくれた人びと、少数だが、私の「現在」に期待してくれている人びとがいるのだった。

ようやくブログを再開するときめて、あらためてみなさんの期待にこたえたいと思うようになった。「先生のブログ再開をたのしみにしている一人」さんのおかげでそう思えたことにあらためて感謝している。

 

 

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