1713 (私の歳時記・3)

私のメモ。

トランピ-の「ねこ撫で声」のおかげで、イヌとネコの飼育の実態調査に話が移る。

現在の日本でのペット飼育数は、昨年10月現在で、

イヌ      987万8千匹
ネコ      984万7千匹

イヌのほうが、わずかにネコを上回っている。
この10年で、ネコの飼育数は、だいたい横這いに近い。これに対して、イヌは、2008年にピ-クに達したが、4分の3に減少している。
ペットを飼う世代の高齢化や、男女の共働きの増加、変化の影響が見られる。
犬種も、そのときどきの流行や、建築、住宅事情によって変化して、大型犬が減少し、チワワ、トイ・プ-ドルといった小型犬が増える傾向にあるという。

平均寿命は、

イヌ   14・36歳
ネコ   15・05歳

この調査は、ペットフ-ド協会による。(「読売」17.1.18)

犬と猫の出てくる俳句は、たくさんある。昔から、イヌ派とネコ派がせめぎあっていたのかも知れない。

御火たきや 犬も中々 そぞろ顔      蕪 村

永き日を 寝てばかりゐる 盲犬      鬼 城

春雨や 障子を破る 猫の顔        方 丈

寝て起きて 大欠伸して 猫の戀      一 茶

「春雨に降り込められて徒然なる日、障子を破って猫が顔を出すのは、俳味横溢して面白い。」と柴田 宵曲はいう。蕪村のイヌの表情も、鬼城のめしいた老犬のあわれも、一茶のネコも、まさに俳味横溢しているだろう。

大正時代と元禄の句を並べたのは優劣をきめるわけではない。
「戦後」すぐの中村 汀女の句もあげておこう。

恋猫に 思ひのほかの月夜かな

この句に、1948年の敗戦日本の性風俗を重ねて読むのは私だけだろうナ。

(私の歳時記・3)

 

 

image