私のメモ。
トランピ-の「ねこ撫で声」のおかげで、イヌとネコの飼育の実態調査に話が移る。
現在の日本でのペット飼育数は、昨年10月現在で、
イヌ 987万8千匹
ネコ 984万7千匹
イヌのほうが、わずかにネコを上回っている。
この10年で、ネコの飼育数は、だいたい横這いに近い。これに対して、イヌは、2008年にピ-クに達したが、4分の3に減少している。
ペットを飼う世代の高齢化や、男女の共働きの増加、変化の影響が見られる。
犬種も、そのときどきの流行や、建築、住宅事情によって変化して、大型犬が減少し、チワワ、トイ・プ-ドルといった小型犬が増える傾向にあるという。
平均寿命は、
イヌ 14・36歳
ネコ 15・05歳
この調査は、ペットフ-ド協会による。(「読売」17.1.18)
犬と猫の出てくる俳句は、たくさんある。昔から、イヌ派とネコ派がせめぎあっていたのかも知れない。
御火たきや 犬も中々 そぞろ顔 蕪 村
永き日を 寝てばかりゐる 盲犬 鬼 城
春雨や 障子を破る 猫の顔 方 丈
寝て起きて 大欠伸して 猫の戀 一 茶
「春雨に降り込められて徒然なる日、障子を破って猫が顔を出すのは、俳味横溢して面白い。」と柴田 宵曲はいう。蕪村のイヌの表情も、鬼城のめしいた老犬のあわれも、一茶のネコも、まさに俳味横溢しているだろう。
大正時代と元禄の句を並べたのは優劣をきめるわけではない。
「戦後」すぐの中村 汀女の句もあげておこう。
恋猫に 思ひのほかの月夜かな
この句に、1948年の敗戦日本の性風俗を重ねて読むのは私だけだろうナ。
(私の歳時記・3)