夜、テレビ。リ-マン・ショックで失業し、YouTubeで日本の椎茸栽培に関心をもっているアメリカのオジサン、ジェレミ-・マックアダムズ。現在、栽培の原木2000本で、ささやかながら椎茸を近隣にひろめようとしている。テレビ東京の番組が、このオジサンを日本に招待する。日本の椎茸栽培で10年連続で農林・水産大臣賞を受けた大分の農家、小野 九州男さんに紹介する。小野さんの栽培の原木は3万5000本~4万本。春秋に収穫して、最高の品質の椎茸は、2万円の高値で売られている。オジサンは実地に小野さんの指導を仰ぐ。
ポ-ランドで弓道の修行をしている女子大生を招待したり、アメリカで錦鯉を飼っている女子高生を招待して、新潟の業者の鯉の飼育を見学させたりする番組で、私は毎週この番組を見ている。今回も、原木を立てた椎茸栽培で、自然光をいかに採り入れるかを体験するために、杉の枝を間引いて光を調節するなど、日本人の知恵を惜しみなくアメリカの農家のオジサンに教えている。日本の伝統や文化が、こうしたかたちで外国人に理解されてゆくことに感動した。
(16.10.28/金)