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「好色一代女」を読みはじめて、なんとか「町人腰元」までたどりついたが、途中で降参した。
あらためて、俳句から勉強し直そう。

こと問はん 阿蘭陀(オランダ)広き 都鳥
六町一里に つもる白雪
袖紙羽 松の下道 時雨きく

これが、「三鏡輪」表八句の冒頭である。
まさしく「阿蘭陀(オランダ)流」がひろまっている時代に、敢然として立ちむかってゆく気概がみなぎっている。それはいいのだが、どうも内容がよくわからない。

厚鬢(あつびん)の 角(すみ)を互いに 抜きあひし
浅草しのぶ おとこ傾城(けいせい)

こんな句を見つけると、まるで映画のワン・シーンを見るような気がする。

みなみな死ては 五百羅漢に
夜かたりの ゆめが残して 安楽寺

さながら「好色一代女」のエンディング、ラスト・シーンのごとし。

それにしても、俳句もろくに読めない自分の無学を恥じるばかり。