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1938年,フランスの飛行家たちは、あいついでパリ=東京間を飛ぶ計画をたてたが、いずれも失敗した。これに対して、日本の航空機、「神風」は、東京=ロンドン間の大飛行に成功した。(9ケ月前に,日中戦争が起きている。)
東京=ロンドンの全航程,15,357キロ。
所要時間,94時間17分56秒。

このニュースに日本じゅうがわきたったものだった。私は小学生だった。「神風」のことは今でもおぼえている。
ついでに1930年の有人宇宙飛行計画もしらべてみた。なにしろ暇なので。

まず、宇宙ロケットの話から。

金属製の航空機を発明したのは,フランスの,エスノル・ベルトリとヴァリエール。この2人は,ガスの噴射によるロケットを発明した。このロケットをドイツの「オペル」が実験した。スピードは,まだ時速120マイル程度。
ここでまた、中 正夫の記事を引用しておく。

「利用するのが緩爆薬だから発着は人間の耐ゆる速度で行ひ,二重真空壁の艇内に乗るとすれば月世界訪問も痴人の夢でなくなりさうだ。」

現在(2014年1月)中国は有人宇宙飛行計画で,2020年を目標に、月面の検査ばかりか、恒久的な中国独自の宇宙ステーションの建設をめざすという。
この計画は1992年から開始されたが,1999年11月21日に,宇宙ロケット、「神舟1号」を打ち上げた。2年前に「神舟9号」が打ち上げられているから,有人宇宙飛行計画は着々と進行している。