ブログに何か書きたいのだが、うつらうつらして何も書けない。
寒中、アメリカに行ったときの俳句を披露させていただいた。
恥のうわぬりと知りながら、またまた、くだらない雑詠をおめにかけよう。
冬ざれや競輪場にいそぐ人
風をだに恋ふるを冬の茶をたてて
冬の夜やわけありしこと数えつつ
寒中や柳北の書ののびやかさ
女ひとりと言葉もなくて冬の午後
寒の街失語症めく午後にいて
食事してただ別れたり冬の宵
木枯らしに遠く夕焼け小焼けかな
たはれ男の恋のおろかや冬日和
焼酎にやや苦みあり冬の鍋
たちまちに盃の酒冷えにけり
小春日や逢うも別れもこの日まで
ふたたびは逢うこともなし冬の街
土砂降りの氷雨のなかを別れけり
冬ざれや贈られし著書二、三冊
冬ざれや頤(おとがい)細くなりしひと
寒空もおけら街道の師走なり
たちまちに日の昏れにけり師走六日
すれ違う人と目の合う師走かな
年の瀬や寄せ鍋かこむ娘たち
水鳥の 澪ひく池や 年の暮れ
句も詠まずせわしきばかり年の内
なにやかや焼き捨てている師走かな
去年の雪美貌の女流作家なりき
忙中閑あり師走に牡蛎を焼いて食う
大つごもり牡蛎雑炊を食いしのみ
大つごもり還らぬ日々を忘れめや
趣きは六道遊行の大晦日
大晦日なすべきほどのことをして