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心に残る言葉。(かどうか。)

恋愛は、女がひとりひとり違っているという思い込みから起きる。

誰のことばかご存じだろうか?

まともな男がドジを踏むのは、女に対する欲望をcontrol できなかったせいだ。

こちらは、ムハメッド・アリ。(「プレイボーイ」1964年)

最近の私は長いものが読めなくなっている。集中力がなくなっている。視力が衰えてきたせいか、途中で何度も休んだり。しばらくして、また読みつづけるのだが、それまで読んできたところをうろうろと読み返したり、前後の脈絡がわかるまですこし時間がかかる。典型的なボケだよなあ。
私の楽しみは――短いものを読んで、それをじっくり心のなかで反芻すること。これがけっこう楽しい。

ボガートが、世にも楽しい、素敵なハンフリー・ボガートなのは、午後11時半
まで。それ以後のボガートは、自分がハンフリー・ボガートなのだと考える。

かなり前に「映画論叢」(丹野 達弥編集)という雑誌に、「ハンフリー・ボガート論」めいたものを書こうと思ったことがあって、いろいろ調べたことがある。これは、そのときの資料の一つ。

こんな短いものでも、読んでいていろいろ想像できておもしろい。
ただし、「ハンフリー・ボガート論」は書かなかった。

この夏、「映画論叢」に原稿を書く約束を果たすために、「バーバラ・ラ・マール」というエッセイを書いた。バーバラは、もう、誰も知らないサイレント映画のスター。
私の書いた女のなかでは、もっともニンフォマニアックな女性のひとり。

聖林きっての好色一代女。このエッセイを書いていた時期、私はとても幸福だった。