これから起きると予想される「首都直下型」の大地震の災害が、すでに私たちが経験した阪神大震災や、東日本大震災と、決定的に違うのは、経済的な被害の規模が圧倒的に違うということだろう。
東日本大震災、とくに原発事故が起きた直後に、
私は、今回の大震災をまだ国難と見ない。ただし、第二の敗戦と見る。
と書いた。(私よりあとで、同意見を述べた人に、田原 総一郎がいる。)
だが、「首都直下型」の大地震が起きれば、まさに国難といっていい。
地震で倒壊、消失する家屋は、85万棟で、低く見つもっても160万世帯が、その日から路頭に迷うらしい。
阪神大震災 の直接被害額が、名目GDPに対して 3%
東日本大震災の直接被害額が、名目GDPに対して 3.5%
首都直下型の 直接被害額が、名目GDPに対して 14%
金額にして66・6兆円。
これに、間接被害額をあわせれば、122兆円。
これに起因するさまざまな影響を合わせれば、日本経済は壊滅する。
その先に待っているのは――亡国である。このとき、私が恐れるのは、緊急援助の名のもとに行われる外国の「侵略」である。私は巨大地震の カーネージ Carnageにおいては、ここまで想定しておいたほうがいいと考える。
こうなれば、もはや国難どころのさわぎではない。
さて、どうするか。
私などにとける問題ではない。
そこで、私は覚悟をきめた。どうせ、長くはない人生ではないか。せいぜい楽しく生きたほうがいい。(笑)