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 「21世紀政策研究所」のリポートのほかにもおそろしい報告がある。

 50歳になって一度も結婚しなかった人の割合を生涯未婚率というそうな。2012年度版「子ども・子育て白書」による。

 これが、2010年の時点で――男性、20.1%、女性、10.6%になった。

 1980年当時、生涯未婚率は、男性、2.6%、女性、4.5%。つまり、結婚しないまま50歳になった男が、30年前にくらべて、約8倍。女も、約2倍になった計算になる。
 そして、90年代から、結婚しない男女の生涯未婚率がともに、急上昇している。

 私の周囲には、いつも未婚の女性がひしめいていたので、いつも、
 「きみたちが結婚しないものだから、いまにきっと日本は滅亡するよ」
 などと冗談をいったものだった。

 ただし、私は「女はすべからく結婚すべし。男はなるべく結婚するな」
 というジョークを披露しては、女の子たちの笑いをとっていたものである。

 しかし、「子ども・子育て白書」の未婚率をよく見ると――
 25歳 → 29歳     男性、71.8%、 女性、60.3%、
 30歳 → 34歳     男性、47.3%、 女性、23.1%、

 こうした未婚者のうち、
 「いずれ結婚するつもり」  男性、86.3%、 女性、89.4%、

 独身を続けている理由は、「適当な相手にめぐりあわない」

 25歳 → 34歳     男性、46.2%、 女性、51.3%、

 「結婚資金が足りない」   男性、30.3%、 女性、16.5%、

 さて、ここから何が読めるか。

 しばらく前までは、30歳を越えて、結婚せず、(当然)子どももいない女性は、負けイヌなどといわれることがあった。この言葉は、酒井 順子のエッセイ、「負け犬の遠吠え」(2003年)による。その後、「婚活」という言葉も生まれたが、最近はあまり聞かなくなった。
 私は、こうした調査に――いよいよ困難なルートを歩もうとしている日本の姿を見るような気がする。