1302

 東日本大震災いらい、私は日本のジャーナリズムをほとんど信用していない。

松本防災相を復興相に横すべりさせたとき、蓮ボウ某が行政改革相をやめた。これをほうじた新聞は少なかった、ただし、この蓮ボウ某は、即日、首相の報道官に任命されている。それまで首相の報道官だった某が、原発担当相に昇格したのだから、妖細依然として宰相の帷幄(いあく)にはべるということになる。
しかし、このニュースを大新聞はとりあげなかった。
つい最近もこんなニュースが出た。

菅直人首相は(11年’7月)日の衆院予算委員会で、自身の政治管理団体が、
日本人拉致事件容疑者の長男(26)が所属する政治団体「市民の党」から
派生した政治団体「政権交代をめざす市民の会」に6250万円の政治献金を
していた問題について「事実だ」とみとめた。
「産経/11.7.6(金)」

この記事を出したのは、「産経」一紙だけで、ほかの大新聞はまったくふれていない。これは、どういうことなのか。他紙の報道だから事実かどうか検証している、というのだろうか。あるいは――お得意の隠蔽工作なのか。
しかも、おなじ政治団体に、鳩山前首相も、7250万円を寄付している、という。このニュースも、大新聞各紙は報道していない。アハハハ。こいつはいいや。
毎月、1500万円の「お小遣い」を母親からもらえる「宇宙人」にとっては、7250万円程度の寄付はたいした負担にはならないだろう。
しかし、しばらく前は、お遍路まわりの白装束、金剛杖で、首相(いや、間違い)殊勝なお遍路さんになりすました新発知(しんぼち)にしては、豪気(ごうぎ)なものだねえ。

いっそ、もう一度、白装束、金剛杖で、被災地参りという趣向はどうだろうか。

ついでに、「大新聞」の幹部もひきつれて大ツアーというのも一興だろう。