この秋、船橋で、文学について語る機会があった。今年は「国民読書年」とかで、私のような老いぼれ作家まで講座にひっぱり出されたらしい。
題して「文学の楽しみ」。4回。
(1)「小説を読む楽しさ」 テキスト 梶井 基次郎の「檸檬」
(2)「エッセイを読む」 テキスト 海野 弘の「蘆花公園から実篤公園まで」
(3)「作家は何を見ているか」テキスト 太宰 治の「満願」ほか
(4)「読む」から「書く」へ テキスト 桂 歌丸の「心の風景」ほか
応募者が多かったため、抽選で、参加者、48名。
最終回に、アンケート用紙がくばられ、30名以上の回答を得た。
講座「文学の楽しみ」の内容はいかがでしたか。
1.大変良かった
2.まあまあであった
3.良くなかった
4.難しかった
その理由をお書きください。
いろいろな回答がある。いくつか、無作為に選んでみよう。
(1)「小説 又はエッセイの捉え方を改めて考えた事がなかったが、先生の見方があって、いろいろな捉え方がある事が解った」。
(2)「先生のお話が大変良かった。文学について自分の知らない事をイロイロ教えて下さった。」
(3)「小説の読みかた、自分にあった文学を読む。それが文学を楽しめばよいということを学んだ気持ちです。」
(4)「作家の背景、生活状況のイメージが掴めた。」
(5)「もう少し、テキストの内容に添った解説が欲しかった。」
(6)「豊富な先生のお話に自分の考えも広がり、読むことに又興味も持てました。」
(7)「豊富な話題で捉示していただけたのが面白かった。哲学的な思考へと導いて下さり、私の、もう使わず、ぼけてしまった頭脳への刺激となった。ただ、毎回、家に返って復習したが、今日のポイントは何だっけ? と今一つ、しっかりとまとめられないときがあった。「文学の楽しみ」との観点で、先生のお話に少し飛躍(?)があったのか、それとも、私がついてこれなかったのか・・」
(8)「講師が聴講者の我々に対して、尊重の気持ちを込めて、すばらしい講義を出し惜しみなく熱心に。読書年にふさわしいすばらしい企画だったと思います。
私達が先生の講義を聴くに値することを前提に、時間があっという間に過ぎる様に感じるお話でした。読むだけでなく、書きたい、実際に書いているアマチュアの私には、とても充実できたものでした。
(9)「文学の奥深さ、幅広さ、楽しみといった事柄を再確認させてくれる内容であった。実りの多い、心豊かに過ごした2時間でした。
(10)「自分流の小説の読み方から、講師の話を聞き、中身を変えて読んでみる事がわかりました。
無記名だが、みなさんが熱心に聞いてくださったことがわかる。ありがたいことだった。
ほかにも、いろいろな意見があった。