友人の井上 篤夫君が教えてくれた。
2006年、全米映画協会の発表したところでは、「アメリカ人が好きな映画」の1位は、フランク・キャプラの「素晴らしき哉 人生」だそうな。
へぇえ、知らなかったなあ。
私も自分の好きな映画を考えてみた。
まず、「ウォリアーズ」がくる。
そのあとは――「キャリー」。
つづいて、「運命の饗宴」。全部カットされたW・C・フィールズのエピソードをふくめて。
「パルプ・フィクション」。タランティーノはみんな好きだが、この映画、ボクサーのエピソードで、タクシー・ドライヴァーをやっているラテン・アメリカ系の女優がいい。
「人生模様」。むろん、新人女優のマリリン・モンローが、名優、チャールス・ロートンに、まっこうからぶつかっているから。
「ゼンダ城の虜」。ただし、レックス・イングラム監督作品ではなく、ジョン・クロムウェル監督作品。ロナルド・コールマン、デヴィッド・ニーヴン、ダグラス・フェアバンクス・ジュニア。
「デブラ・ウィンガーを探して」。映画女優のロザンナ・アークェットが、おなじハリウッドの映画女優たちをインタヴューしたドキュメント。
「殺人狂想曲」。これは、プレストン・スタージェス。後年、ダドリー・ムーア、ナスターシャ・キンスキーでリメイクされたが、まるで問題にならない愚作だった。
番外に「ファウル・プレイ」。ゴールデイ・ホーンが可愛いので。
わざと三流映画ばかりをあげているつもりはない。私の好きな映画は、すべて一流の映画なのだ。むろん、こんな映画ばかりをあげるのは、われながらあまのじゃく、つむじまがりと承知している。最近のハリウッド映画は徹底的に無視している。
ただ残念なことに、私のリストの半分は、もう見られなくなっている。
映画も思い出せなくなったら、生きていてもつまンねぇやナ。