私は、もはや「死とか病気とかを超えている」つもりなので、1931年に亡くなった人のことを調べてみた。別に理由はない。ただ、おもしろそうなので。
ディヴィッド・ベラスコが78歳で亡くなっている。ほう。おなじ年に、ロン・チャニー、フランク・ハリス。
ロン・チャニーの映画は何本か見ている。
フランク・ハリスは作家。彼の本も読んでいる。
チャールズ・E・マンチェス。この人のことはあまり知られていない。アイスクリーム・コーンを発明した人。あのコーンは、じつはコニー・アイランドの象徴、ってご存じでしたか。まさか、知らないよね。(笑)
DVDで、古い映画を見る。「巨星ジーグフェルド」を見ていて、フローレンツ・ジーグフェルドの亡くなった年のことが気になった。
映画でも、彼の生涯のアップス&ダウンズがえがかれているが、大不況で、ショー・ビジネスと、ウォール・ストリート、両方の富を失った。当時の金額で、200万ドル。
最後の公演、「ハッチャ!」HotーCha! が失敗したため、急遽、以前に出した「ショー・ボート」にさし替えた。これで、破産はまぬかれたが、1932年7月、ジーグフェルドは失意のうちに亡くなっている。
おなじ年に、ウィリアム・モリスが、没。(イギリスの思想家、ウィリアム・モリスとは別人)。ブロードウェイの、それもヴァラィエティーの世界で、終生の敵、E.F.オールビーと戦いつづけた、ショー・ビジネスの雄。「ブロードウェイ最高、もしくは最高でないにしても、最高のエージェント、マネージャー」といわれた。享年、59歳。
私は、モリスvsオールビーの争いをを書いてみようと思ったことがある。
この年、女優のフィスク夫人(ミニー・マダーン・フィスク)が67歳で亡くなっている。チョーンセイ・オルコットが71歳、ビリー・ミンスキーが41歳、ジョージ・イーストマンが77歳で。イーストマンは、「イーストマン・コダック」の創業者。
作家の、エドガー・ウォーレスが56歳で亡くなっている。
その生涯に、長編が200冊。戯曲が23曲。
残念ながら、エドガー・ウォーレスは読んだことがない。たしか、私の先生だった吉田 甲子太郎がミステリーを1冊、訳していたはずだが。