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 歳末の寒さが身にしみる。

「句はさびたるをよしとす。さび過たるは骸骨を見るがごとし。皮肉をうしなふべからず」

 天保期の俳人、田川 鳳朗の説。この「皮肉」はアイロニーではないが、私は勝手に、自分の書くものに「皮肉をうしなふべからず」ときめている。

 さて、年の瀬にわれと我が身をふり返る。誰にもあることだろう。私は、あまりわれと我が身をふり返らない。私には、2008年がまことにつまらない年だったという思いがあるのだが、反省したってはじまらない。
 景気もしばらく回復しないし。
 どうせ、このままオヤマカチャンリンさね。

   我が寝たを 首上げて見る 寒さ哉    来 山

 上五がどうもよくないが、冬の寒さがそくそくと身に迫ってくる。ゾクゾクでもいいけれど。
 このまま寝ていれば、もうすぐお正月。

 「中田 耕治ドットコム」につきあって下さった皆さんに心からお礼を申しあげ、いよいよ2008年に別れを告げる。
 まだ、年賀状を書いてない人は、いまからでも遅くはない、私にあててハガキをチョーダイ。
 よいお年を。