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 歳末。
 殊勝にも、この1年をふり返ってみる。私にとって、ろくなことのなかった1年。
 もっとも、いまさらろくなことの、ありえようはずもないのだが。
 子どもの頃、CO2 など、考えたこともなかった。

 つい、最近、アメリカのシカゴ大学の研究チームが8年におよぶ測定の結果を発表した。
 ワシントン州沖のタトゥーシュ島で、2000年から、毎年、夏に、30分ごとに、水質を検査してきた。総計、2万4519回におよぶ測定値を分析した。
 その結果、酸性度をしめすPH(水素イオン指数)の平均値は、年々、低下しつづけている。その割合は、1年に0・045。はじめに予想していた年に0・0010を大きく越えている。

 これは、海水の酸性化が、一般の予測より10倍も早くすすんでいることを意味する。
 その理由は、大気中にふえた二酸化炭素が海水に溶け込んだことが原因という。

 私は科学的な知識がないので、ただ、2008年の歳末に届いたもっとも警戒すべきニューズのひとつとしてあげておく。