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 アメリカの、コーヒー戦争が激化して、スターバックスがマクドナルドに追い越されて、はじめての赤字に転落。サブプライム問題によるアメリカ経済の低迷の影響という。ふーん、そうなのか。経済学にうとい私は、こういうニューズを読むと、その因果関係を考えようとする。むろん、私にわかるはずもないのだが。

 スターバックス。4月から6月の純利益で、670万ドル(約7億3千万円)の損失。消費者が、1杯4ドル(約432円)のコーヒーの価格を割高に感じはじめたらしい。
 そこで、スターバックスは、アメリカ国内の600店舗、従業員の7パーセント(1万2千人)を削減する予定。ほら、すぐにこうくる。
 こういう経営者側の対応に、アメリカ経済の先行きがますます気になる。

 私にいわせれば、600店舗、1万2千人の従業員を削減する前に、まだやることがあるじゃないか、といいたくなる。
 従業員の大幅な削減よりも、経営側が退陣すべきだと思う。自分たちの失敗を、従業員の削減で切り抜けようとするのは許せない。トップの交代と同時に、コーヒーの価格を半分に抑え、幹部たち、各店舗の店長たちの給料を一律に10パーセント削減すれば、スターバックスの再建はすぐにも具体化するのではないか。

 アメリカに行ったことがある。アメリカのマクドナルド、ドトール、スターバックスのコーヒーは、だいたいおいしかった。
 現在、マクドナルドの純利益は、約11億9千万ドル。昨年同期の7億3千万ドルの赤字から大きく改善した。
 マクドナルドの国内価格は、コーヒー1杯が1ドル(約108円)。
 スターバックスのコーヒー、4ドルは高すぎる。

 日本でも、マクドナルドはコーヒーの品ぞろえを拡充しているが、ドトール、スターバックス・ジャパンは、今年に入って来店客数が激減している、という。
 ただし、私は、日本のマクドナルド、ドトール、スターバックス、いずれもほとんど立ち寄ったことがない。
 コーヒーがおいしくないから。