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赤塚 不二夫のマンガ、「おそ松くん」のキャラクターたち。
 「イヤミ」のシェーッ。レレレのおじさん。ドジョーウナギ。ハタぼう。
 赤塚 不二夫のキャラクターは、はやし言葉めいたフレーズを奇声とともに発するのだが、これがいい。

 私は、全国各地の民謡のはやしことばのかずかずに興味がある。
 たとえば・・・・

     ケンソン ケンソン ケンペロリン
     スイポウ チンカン チャチャラカペン

 浦賀の虎踊り。これに、「レゲール」といった踊りがつく。

     レゲール カンロンオース エンエン ブツブツ フルルレオース
     ウタント クワント シゼント メエレンニク テレキン
     ニンニョーニョー オケラケン

 虎踊りの「チャラチャラ」になると、奇妙キテレツ、まったくわからない。

     チャチャーラ チャチャーラ チンカラ ケンプリ オケケンケラケン
     ケラケンミョー ミョーウッス ビックリペケペケ。
     バンニャ カクサン キンナイロー ペッペケ キンナイロー ジョユ
     シューハミョー オンチカロクシン キュー シンポコポコ ポコミョーミョー
 ナカナカサカリキ エスエーエ エース エススリャ オンリャコッチュー 
チーヤッチ オンリャコッチュー

 さながら呪文のつらなりだが、歌は和藤内の虎退治にまつわるもの、その背後になにやらエロティックな暗喩が隠されている・・・ように見える。