905

テレビで、ホラー映画「ハイド・アンド・シーク」(’05年)を見た。
 ダコタ・ファニングという子役女優を見たかったから。この女の子は、まさに「ハリウッド・ニンフェット」のひとり。
 彼女は、やがてハリウッドの「現在」を代表する女優になる可能性を秘めている。
 ただし、少女スターだったマーガレット・オブライエンのような例もあるので、私の期待だけに終わるかも知れない。もっと美少女だったリンダ・パールとか。「ダウンタウン物語」で、ジョデイ・フォスターと共演した美少女、フローリー・ダガーとか。

 この映画のイントロダクションで、ヒロインの母親が、浴槽で手首を切って自殺する。なんと、エミー・アーヴィングだった。おぼえている人がいるかどうか。「キャリー」の女子高生。「デランシー・ストリート 恋人たちの街角」で、とても善良な男、ピーター・リガートを愛してしまう女性。エミーが誰と結婚したか、ここには書かない。残念なことに、エミーはそれほどいい女優になれなかった。

 自分が「後期高齢者」(ルビ/くそGG)になっているのだから、かつてスクリーンではじめて見た女優が年齢を重ねても不思議ではない。それをわかっていながら、リンダ・パールは消えてしまったし、エミーがいい女優になれなかったことは残念な気がする。