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 1974年。

   あたしは自分でお金を稼いで自分で使っているのよ。今の女性にはそういうひとが多いわ。なぜ、結婚しない女だけが差別されなければいけないのかしら……結婚しない男は差別されないのに。

 ダイナ・ショア。
 1974年4月16日 ロサンジェルス・タイムズのインタヴュー。

 当時、彼女は離婚していた。ダイナ・ショアほどの歌手でも、性差別を感じていたことがわかる。

 1974年。
 日本はどんな時代だったのか。
 「あっしにはかかわりのねえことで」
 「流れを変えよう」
 日本人はみんな「ぐうたら」か、「じっと我慢の子だった」。

 この年、ソルジェニーツィン、国外追放。
 「ハヴ・ア・ナイス・デイ」で「ちょっとだけよ」。
 「ワレメちゃん」が「ひそかに情を通じ」、「未婚の母」になっても、「いいじゃないか」。
 「総括」すれば、「いったい、日本はどうなるのだろうか」。「狭い日本、そんなにいそいでどこに行く」。「日本沈没」。
 なんだか、いまの日本人もおなじことを考えているんじゃないかナ。

 ダイナ・ショアのことばから、こんなことを思い出して、「しーっれいすました。」